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JEIB主催のP&I保険セミナー(於:東京)に登壇しました

2024/12/12

組合員各位


2024年11月8日に東京で保険ブローカーJEIB(ジャパン・イングランド・インシュアランス・ブローカーズ)主催のP&I保険市場の現況に関するセミナーが開催され、当組合から斎藤丈夫シニアスペシャリスト(損害調査第1部)および内山智史チームリーダー(契約第1部第1チーム)が登壇いたしました。本セミナーでは、海運業界において関心の高い「ロシア制裁」や「新燃料」などに関するリスクと対応策について、パネルディスカッション形式で解説が行われました。

 

ロシア制裁については、当組合は国際P&Iグループで間の情報交換に加え、外部の情報提供機関や制裁関連に精通した弁護士事務所と連携し、常に最新の情報収集に努めています。得られた情報は、当組合コーポレートサイトでタイムリーに発信し、組合員の迅速な対応を支援しています。

 

各国の関連規則に適切に対応すべく、加入船舶がロシアへ寄港・通過する際には、組合員の皆さまに事前に必要書類をご提出いただき、また、事故発生時にもクレーマントなどの関係者に制裁関係者がいる可能性がある場合には適切に制裁チェックを行う等、制裁リスクを最小限に抑えるよう努めています。

 

新燃料については、従来の重油と比べて流出事故が起こった場合の清掃作業に要する時間が短期化すると期待されています。一方で、流出した場合は、ガス化した新燃料が皮膚に触れることで引き起こされる人体への影響や、引火して火災・爆発に至り財物へ与える影響など、未知数な部分が多いのが現状です。

 

当組合では、これまで新燃料が貨物として輸送されてきたケースへの対応実績があります。こういった貨物に関する知見を有するITOPFや海上災害防止センターなど、専門性を兼ね備えた機関と連携し、事故発生時にも迅速かつ多角的な対応をサポートすることで、被害の最小化に貢献いたします。

 

当組合は、今後も変化するリスクに対応し、組合員の皆さまの安全運航をサポートしてまいります。

以上

日本船主責任相互保険組合

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