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リビア- MTSAに基づく米国入港の際の条件について

2015/04/14 No.723
  • 外航

米国Maritime Transportation Security Act of 2002(MTSA)では、外国諸港におけるテロ対策措置の有効性を検証し、有効なテロ対策措置を取っていない国から米国に寄港する船舶の米国入港に対して特定の条件・措置を課すことを米国Coast Guard(USCG)に義務付けています。

 

今般、USCGはリビアのテロ対策措置を検証し、リビア寄港後米国に入港する船舶に対して入港条件・措置を課すことを決定しました。従いまして、米国寄港前の最終5寄港地にリビアが含まれている場合、特定の条件・措置が課されることになります。条件・措置並びに対象となる国については添付USCG発行2015年4月13日付Port Security Advisory (2-15)をご確認下さい。

 

また、リビアの情勢悪化に伴い、特にリビア東部の石油ターミナルに寄港する船舶は違法な石油輸出に従事する武装勢力にご注意下さい。国連安保理決議2146は、リビアから違法に原油を輸出しようとする船舶に対して特定の措置を課す権限を国連制裁委員会に付与しており、リビアからの原油の積荷、輸送、揚荷に関して各種制限を課しています。国連安保理決議の詳細については以下のサイトをご参照下さい。

 

http://www.un.org/press/en//2014/sc11325.doc.htm

 

入港条件・措置が課される対象となる船舶を所有・運航される組合員は、添付Port Security Advisory (1-15)のC.及びD.に記載されている要求事項への対応について現地代理店とお打ち合わせ・ご相談頂くとともに、制裁を含むリビア情勢にご注意下さい。