第2回「船員の食事と健康改善トレーニング」をフィリピンで開催しました
当組合は、本年5月に開催し、好評を博した第1回に引き続き、2026年10月20、21日および22、23日にフィリピンにて、司厨部員を対象とした第2回「船員の食事と健康改善トレーニング」を開催いたしました。
今回も富士貿易株式会社(以下「富士貿易」)と共同で、データに基づく座学と調理実習を組み合わせた実践型のプログラムを実施しました。
日々の食事管理が疾病予防に直結
座学では、当組合ロスプリベンション推進部の本間聡が、当組合の受理クレームデータをもとにした分析結果を報告しました。フィリピン人船員において糖尿病を要因とする肝胆膵(かんたんすい)疾患の発症率が特に高いことをはじめとする、参加者の実情に即したデータを示し、日々の食事管理が疾病予防に直結することを共有しました。

伝統料理をヘルシーに刷新する調理実習
調理実習では、レシピの一つとしてフィリピンの伝統料理であるルンピアン・サリワを取り上げました。油で揚げる工程を避け、タンパク源に豆腐を採用するなどして、従来のレシピと比較してカロリーを約5割、塩分を約6割、脂質を約6割削減し、栄養バランスと美味しさを両立する調理法などを実践しました。

トレーニングに参加した司厨部員からの感想
研修を終えた司厨部員からは、日々の調理に対する誇りと、仲間の健康を預かる責任感に満ちた声が寄せられました。

「トレーニングで学んだ調理方針について全乗組員と共有・対話したい」
「食事の改善は、乗組員自身はもちろん、その家族のためでもあることを伝え、理解してもらいたい」
「安全で清潔、そしてバランスの取れた食事を毎日提供することで、家族と乗組員の健康を守りたい」
「健康こそが最大の財産であることを常に心にとどめておきたい」
船内の健康を支え続けるパートナーとして、当組合は、今後も船上の健康文化の醸成と疾病リスクの低減に向けたサポートを継続してまいります。
富士貿易株式会社のご紹介
富士貿易は、1953年にマリン・サプライヤーとして創業以来、世界各国の船舶へ船用品および食料品を供給し、船舶の安全かつ安定した運航を支えています。
現在は、LNG船、タンカー、ばら積み船、PCCなど、さまざまな種類の船舶に対し、船員向け食料品の最適な調達、在庫管理、食生活の向上に関するサービスを提供しています。単なる食料品の供給にとどまらず、船上での食事品質、栄養バランス、コスト管理、業務効率化を総合的にサポートすることで、船員の健康維持と船舶運航の安定に貢献しています。