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貨物固縛マニュアル(CSM)に関するFAQについて

2026/10/20 No.1396

2026年8月10日付Japan P&I News No.1385にてお知らせしましたとおり、パリMOUおよび東京MOUは、2026年9月1日から11月30日までの3か月間、貨物の固縛に関する集中検査キャンペーン(CIC)を共同で実施しております。

 

現在実施中の同CICに関して、アメリカ船級協会(ABS)は「Regulatory News - Paris and Tokyo MoU Joint CIC for 2026 on Cargo Securing」を公開しました。同記事では、今回の検査の重点項目が分かりやすく整理されるとともに、船主や運航者が確認すべき推奨事項が以下のとおりまとめられております。詳細につきましては、同記事をご参照ください。

 

  • 承認済みの貨物固縛マニュアル(CSM)および関連手順
  • 貨物の固縛要件、スタック重量制限、ティア重量制限、およびタンクトップ、ハッチカバー、デッキへの積載制限に関する乗組員の熟知
  • 固定式および可搬式固縛装置(ラッシングギア)の保守、点検、および交換の記録
  • 貨物安全アクセス計画(CSAP)
  • 安全管理システム(SMS)に組み込まれた荒天時の航行手順
  • コンテナ確定総重量(VGM)の確認および貨物積付け計画プロセスの実施状況
  • CSMに規定されている貨物固縛装置の点検・保守スキームの遵守

 

また、同記事下部のリンクから「Frequently Asked Questions - Cargo Securing Manual」のPDFも直接ダウンロードいただけます。このFAQは、貨物固縛マニュアル(CSM)の準備や承認、実際の運用に関して寄せられる一般的な疑問点を解説しており、上述CICの期間中においてタイムリーかつ非常に有益な内容となっております。

 

今回のCICにおいて貨物固縛が重点項目とされている背景にもございますとおり、不適切な貨物の積付けや固縛は、荒天時の荷崩れや重大な貨物損傷を引き起こし、場合によっては本船の安定性や安全を脅かす大規模な事故に直結する恐れがあります。

 

組合員の皆さまにおかれましては、日頃より安全運航および貨物事故防止に多大なるご尽力をいただいておりますが、現在実施中のCICを一つの契機として、改めて関連書類や保守記録を整理、および全ての固縛装置の自己点検(欠陥部品の交換など)を実施される際の一助として、本FAQをお役に立ていただければ幸いです。

 

また、貨物の積付けおよび固縛にあたっては、本船のCSMを厳守する必要があります。CSMは、IMOが採択した「貨物の積付けと固縛に関する安全実施基準(CSSコード)」に基づいて作成されています。CSSコードに基づく非標準化貨物の積付けおよび固縛についてより理解を深めていただくための参考資料として、組合員限定にてP&Iロスプリベンションガイド(2026年1月発行「非標準化貨物の積付けおよび固縛パート1」、2026年3月発行「非標準化貨物の積付けおよび固縛パート2」)を発行しております。併せてご活用ください。

 

当組合は、今後も事故防止に向けて、専門的知見を元に最新情報を提供してまいります。