米国-経年劣化したグラスファイバー製救命艇について
今般、米国沿岸警備隊(USCG)から、経年劣化したグラスファイバー製救命艇の部材の確認に関するMarine Safety Alert 12-26が発行されましたのでご案内します。
USCGは、経年劣化した救命艇におけるグラスファイバー破損に伴う海難事故を受け、救命艇のグラスファイバー構造、金属部品、および救命艇を船舶のダビットに固定するフック解放システムの材料状態を検証することの重要性について喚起しています。この破損は、メーカーが推奨する定期検査が行われていたにもかかわらず発生しました。詳細につきましては、USCG Marine Safety Alert 12-26をご参照ください。
各船において、本件アラートに基づく検査を一度実施して終わらせるのではなく、日々の安全管理において点検の実効性を維持・向上させる仕組みを構築することが重要です。
- PMSへの組み込みと確実な実施
救命艇のグラスファイバー構造やフック解放システムの詳細な点検項目を、安全管理システム(SMS)に基づく計画整備システム(PMS)に明示的に組み込み、継続的な保守・点検サイクルを確立することが推奨されます。 - 現場に即した手順・ツールの見直し(点検の実効性確保)
点検チェックリストや手順が複雑な場合、現場での確認作業が形式的なものになってしまう懸念があります。管理会社様におかれましては、乗組員が現場で直感的に理解し、確実に救命艇を確認できるよう、手順やツールの視認性・利便性向上をご検討いただくことをお勧めいたします。 - 船内安全衛生委員会での共有と安全文化の醸成
本Safety Alertの内容を次回の船内安全衛生委員会などで取り上げ、乗組員全員で救命艇の経年劣化リスクについて意見交換を行っていただくなど、船内全体で安全に対する当事者意識をより一層高める機会としてご活用いただけますと幸いです。
当組合は、今後も事故防止に向けて、専門的知見を元に最新情報を提供してまいります。
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