ITOPFによるワークショップを実施-代替燃料および危険物質の事故想定
2026年10月6日に開催した当組合とITOPF(国際タンカー船主汚染防止連盟)によるセミナーに先立ち、当組合内においてITOPFによるワークショップ「Role of ITOPF & Hydro Nexus Tabletop Exercise」を開催しました。このワークショップには、当組合損害調査部門の職員のほか、サーベイヤーや救助会社の方々にもご参加いただきました。

参加者は3グループに分かれ、「LNGを燃料とするコンテナ船と硝酸を運ぶタンカーが衝突し、両物質が船外に流出した」という事故想定のもとディスカッションを行いました。参加者は地元当局の担当者となり、船舶の位置が示された地図を実際に確認しながら、対応手順や課題を具体的に検討しました。

シナリオには港からの距離や各船舶のサイズが詳細に設定されていたほか、引火の危険性がある状況や負傷者の存在といった複雑な条件も盛り込まれており、極めて実践的な内容となりました。
また、ご参加いただいた一般財団法人海上災害防止センターの方からメタノール火災の消火実験映像をご共有いただくなど、最新技術や知識に関する貴重な情報交換の場ともなりました。
参加した当組合損害調査第1部の齋藤丈夫チーフスペシャリストは「従来型の燃料とは異なり、LNGをはじめとする代替燃料は流出しても視認しづらいなど、特有のリスクを伴います。不用意に近づくと大変危険なため、物質の特性を正確に把握し、高度な専門知識に基づいた精緻なモニタリングを行うことが不可欠です。今回の実践的なワークショップを通じ、私たちも知見をさらに深めるとともに、これまで以上にITOPFや海上災害防止センターといった専門機関との緊密な連携が極めて重要であることを再認識しました」と総括しました。
当組合は引き続き、複雑化する海運事故へ的確に対応するための基盤として専門機関との連携を強固なものとし、こうした研修を通じ常に最新の知見や情報を常に取り入れ、組合員の皆さまの安全運航をサポートしてまいります。