理事・契約本部長 守屋 直幸

組合員の皆さま、2024保険年度の契約更改ありがとうございました。厚く御礼を申し上げるとともに、更改結果をご報告いたします。

今更改における当組合を取り巻く環境は厳しいものでした。昨年度に外航船保険の2020および2021保険年度について25%の予定外追加保険料をご負担いただいた結果、おかげさまでリザーブを回復することができました。しかしながら、保険収支は改善しつつあるものの十分であるとはいえない水準にあり、さらに世界的なインフレ継続によるクレームの高額化や再保険料の高止まりなど、依然として当組合の事業環境は先行き不透明な状況に鑑み、今後も安定的な保険引受けを行うために全体的な保険料の底上げを図る方針とし、外航船保険では7.5%の、内航船保険では10%のジェネラル・インクリースをそれぞれお願いすることといたしました。外航船保険では5年連続、内航船保険では3年連続の値上げとなり、組合員の皆さまに大きなご負担をおかけする結果となってしまい、とても心苦しく思っております。

このような状況下にもかかわらず、ほとんどの組合員の皆さまに契約を更改していただき、感謝の念に堪えません。内外航とも一部の契約に流出がありましたが、一方で、新たな組合員を迎えることもできました。更改の結果、2024保険年度開始時点（2024年2月20日）の外航船保険の契約数は1,929隻、85.6百万トン、内航船保険の契約数は1,673隻、2.5百万トンとなりました。皆さまのご理解とご支援に深く感謝申し上げます。

今後も収支改善を継続目標とし、組合運営の効率化に努めるとともに、一層のサービス強化に邁進してまいりますので、引き続きご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。