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2012/10/05

第12-014号 米国油濁対応 NRC及びMSRC−タンカー船を対象とした分散剤使用に関する追加協定 事故対応計画書(Vessel Response Plans)−国際P&Iグループガイドラインへの適合

| by:sysadmin
第12-014号
2012年10月05日
外航組合員宛

米国油濁対応
NRC及びMSRC−タンカー船を対象とした分散剤使用に関する追加協定
事故対応計画書(Vessel Response Plans)−国際P&Iグループガイドラインへの適合



NRC及びMSRC-タンカー船を対象とした分散剤使用に関する追加協定

2011年2月22日から、タンカー船の運航事業者は、事故対応計画書(VRPs)に分散剤の空中散布能力を有する清掃業者を記載することが要求されています。

主要な油濁処理清掃業者(Oil Spill Response Organisations, OSROs)であるMarine Spill Response Corporation(MSRC)及びNational Response Corporation(NRC)は、ともに当該能力を有することが確認されています。但し、2011年8月31日付特別回報第11-010号でご案内した通り、MSRCは事故対応計画書に空中散布業者としてMSRCを記載する前に、通常の契約書に加えて分散剤追加協定を締結することを求めています。MSRCの追加協定は「Version 22 August 2011」とのフッターが付されています。

今般、NRCも既存の契約(「Agreement for provision of Response Services」、Version September 15, 2004とのフッターが付されています)への同様の追加協定(NRC Addendum)を実施することになりました。NRCの追加協定は、「Alternative Technologies Amendment toAgreement for Provision of Response Resources (Tank Vessels)」との題名で、「September 27,2012」とのフッターが付されています。当該手続は2013年1月1日より適用されます。

MSRCの追加協定及びNRCの追加協定は、どちらもVRPsに関する国際P&Iグループ(IG)ガイドラインに沿ったものではありません。そのため、当該追加協定を締結された場合、クラブのカバー対象とならない責任を組合員が負うことになる可能性があります。当該責任をカバーするマーケットでの追加保険の購入をご希望される組合員は、(従前のMSRCの追加協定の場合と同様に)追加保険の詳細に関して当組合へご照会下さい(2012保険年度の追加保険につきましては、2012年2月付「2012保険年度 Co-ops保険(North American Clean-up indemnity cover)のご案内」をご参照下さい)。但し、当該追加保険はカバー上限額が限定されておりますのでご注意下さい。

NRCを起用されている場合、NRCの追加協定を締結せず、その代わりに1隻当たり年間US$250の追加費用を支払うオプションがあります。当該オプションを選択された場合、クラブカバーに影響はなく、追加保険を手配する必要はありません。すなわち、現行のクラブカバーが変更なく保持されます。

なお、タンカー船の組合員におかれましては、事故対応計画書にNRCもしくはMSRCを記載していたとしても、ハワイに寄港する際にはClean Islands Councilも記載する必要がありますのでご注意下さい。Clean Islands Councilの契約書はIGガイドラインに沿ったものではありません。そのため、当該契約を締結された場合、クラブのカバー対象とならない責任を組合員が負うことになる可能性があります。当該責任をカバーするマーケットでの追加保険の購入をご希望される組合員は、追加保険の詳細について当組合へご照会下さい。


現在のところ、非タンカー船については、事故対応計画書に分散剤の空中散布能力を有する業者を記載することは必要ありません。

事故対応計画書(Vessel Response Plans)-国際P&Iグループガイドラインへの適合

2009年6月22日付特別回報第09-002号でご案内しました通り、一部の油濁処理業者との契約書は事故対応計画書に関するIGガイドラインに沿っていない場合がります。一部の地域では他に代替業者がいないため当該契約書を使用せざるを得ない場合がありますが、当該契約書を使用した場合、組合員はクラブカバーの対象外となる責任を負わされる可能性があります。IGガイドラインに沿った契約書を使用している業者のリストについては当組合までご照会下さい。

各クラブは組合員へ当該責任をカバーする追加保険を提供することができます。追加保険のご利用に際しては個別申告が必要となり、IGガイドラインに沿っていない契約書の使用が見込まれる地域へ寄港する場合、都度申告して頂く必要があります。ご不明な点がある場合には当組合へご相談下さい。

上記に関してご質問等ございましたら当組合までご連絡下さい。


国際P&Iグループの全てのクラブが同様の内容の回章を発行しています。


以上



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