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2004/11/29

第04-011号 第550回理事会結果のご報告

| by:sysadmin
第04-011号
2004年11月29日
組 合 員 各 位

第550回理事会結果のご報告



2004年11月29日(月)12時00分より、東京の海運クラブにおいて当組合の第550回理事会が開催され、下記のとおり決議されましたのでご報告申し上げます。

今回の決議は、以下に要約した良好な事業成績に基づき、組合の財務基盤安定計画の早期達成の可能性追求を視野に入れてなされました。

*契約量:外航船においては海運市場の好転による新造船増加に加え、海外からの加入の拡大があり、他方内航船においても減少傾向に顕著なブレーキがかかり、全体として順調に増加している。
*保険成績:外航船の保有保険成績は、2002保険年度は国際P&Iグループのプール分担金の増加が未だ収支を圧迫しているが、2003年度は大型事故の減少により直近5ヵ年のうち最良を記録した。また2004年度においても比較的平穏に推移している。
一方内航船においては、2003保険年度の保有成績が直近5年の中では最悪となったが、2004年度に入ってからは例年の良好な水準に復しており、元受料率の検討には今少し時間をかけて傾向を見る必要がある。
*資産運用:事業方法書に基づき債券を中心とした安全運用を実行しているが、現在の市場環境から収益は減少している。為替のリスクについては外貨建てクレーム見積額相当のドル資産を維持することを基本として、影響回避策を講じている。
*事業成績:以上のとおり、組合員各位の不断の安全運航の努力により、当組合は引き続き資産運用益に依存しない健全な運営を維持している。
*財務基盤安定計画:2003事業年度を初年度とする計画は順調に実施されており、今回の決定に基けば、当初目標を1年前倒しで達成し、財務基盤安定化のための予定追加保険料(10%)上乗せ期間を1年短縮できることが期待される。


[1] 2005保険年度保険料率
  1. 外航船保険
    1. 保険料率についてはGeneral Increaseを行いません。ただし、国際P&Iグループ再保険の再保険料に変動が生じた場合は、必要に応じて然るべき調整を行います。


    2. 予想追加保険料率及び精算保険料率は、前払保険料に対してそれぞれ 30%及び35%と致します。


    3. 米国領海及び排他的経済水域において、持続性重質油を貨物として積み又は揚げるタンカーについては、別途「米国航海割増保険料」のお支払いをお願い致します。


  2. 内航船保険
    1. 保険料率については、「甲」、「乙」及び「丙」の現行料率を据え置きます。


    2. 「P&I保険引受要綱(内航船)」の「7.保険料(4)その他の保険料率」に掲載の「ハーバータグ」に関する規定を削除します。


    3. 「P&I保険引受要綱(内航船)」の「8.保険料の調整(割引・割増)(1)保険成績に基づく調整①割引(イ)」に記載されている割引率を変更し、より木目細やかな対応が出来るようにします。


    4. 「P&I保険引受要綱(内航船)」の「8.保険料の調整(割引・割増)(3)免責金額による調整②オプション」の組み合わせの選択幅を広げ、より柔軟な組み合わせが出来るようにします。


  3. その他

    1. 用船者責任保険特約の保険料は据え置きます。


    2. FD&D特約の保険料は据え置きます。2005保険年度の予想追加保険料率及び精算保険料率は、前払保険料に対してそれぞれ20%及び25%と致します。


[2] 過年度追加保険料・精算保険料
1.外航船保険
1.2001保険年度
当初予想追加保険料20%のうち、2003年に10%の追加保険料をお支払い頂いており、これ以上のご負担をお願いすることなくクローズ致します。
2.2002保険年度
(1)追加保険料明細
追加保険料として当初予想していた前払保険料の20%相当額のうち、2004年1月に10%相当額を追加保険料としてお支払い頂きましたが、残りの10%相当額を2005年1月にお支払い頂きます。これにより、今後の予想追加保険料率及び精算保険料率をそれぞれ0%及び5%へ変更致します。
(2)支払い期日
当該保険年度の前払保険料の10%相当額を2005年1月31日(月)を支払期日としてお支払い頂きます。

3.2003保険年度
(1)追加保険料明細
追加保険料として当初予想していた前払保険料の30%相当額のうち、2005年1月に財務基盤強化分10%相当額を追加保険料としてお支払い頂きます。今後の予想追加保険料率及び精算保険料率はそれぞれ10%及び15%へ変更致します。

(2)支払期日
当該保険年度の前払保険料の10%相当額を2005年1月31日(月)を支払期日としてお支払い頂きます。


2.FD&D特約

2001、2002及び2003保険年度とも追加保険料のご負担は見合わせます。2001保険年度はクローズし、2002及び2003保険年度はオープンのままとします。今後の各保険年度の予想追加保険料率及び精算保険料率を以下のとおりとします。

2002、2003保険年度予想追加保険料率 0%
精算保険料率 5%
2004保険年度予想追加保険料率 20%
精算保険料率 25%


[3] 国際P&IグループCaptive設立構想の件
国際P&Iグループ加盟クラブが共同でバミューダにキャプティブ(専用再保険会社)を設立し外航船保険の再保険の一部を2005保険年度から受再する構想に、当組合も金融庁の認可取得を条件に参加することが決議されました。


[4] 保険契約規定一部変更の件
主に規定の明確化を目的として次の規定の一部を変更し、2005年2月20日より実施いたします。第19条(船員に関する責任及び費用):失業手当に関しててん補の対象となる条件の明確化を図ります。第37条(てん補責任の制限):組合員との事前合意により責任限度額超過部分の保険引受けを可能とするように改定いたします。

なお、保険契約規定(冊子)の2005保険年度版は、2005年2月頃、組合員各位にお送りする予定です。


[5] STOPIA/追加基金(3rd Tier)に関する件
1992FC(国際基金条約)の追加基金議定書の発効と同時にSTOPIA構想を実施するにあたり、(1)船主間で締結されるSTOPIA協定書の策定、(2)国際P&Iグループ加盟クラブと国際油濁補償基金との間の覚書(MoU)追加条項の締結、(3)STOPIA特別条項の新設を行うことが決議されました。

以 上


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