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1999/12/22

第99-023号 Blue Card(CLC保障契約書)/ CLC証書について

| by:sysadmin
第99-023号
1999年12月22日
外航タンカー組合員各位

Blue Card(CLC保障契約書)/ CLC証書について



1969年及び1992年の両民事責任条約(69CLC / 92CLC)
2年前より(1998年5月16日以降)、CLC条約については二つの制度、すなわち69CLCと92CLCが併存する状態が続いています。 この結果、これら条約の適用対象となるタンカーは、世界の全水域に就航するためには69CLC証書と92CLC証書の双方を本船に備え置くことが必要になりました。 CLC締約国の国籍を有する船舶は、2通の証書の一方を旗国から取得することができますが、もう一方の証書を旗国の加盟するCLCでない方のCLCの締約国から取得することが必要でした。 92CLC締約国籍船の船主の大半は、マルタまたはパナマから69CLC証書を取得して来ました。 しかしながら、2000保険年度においては、以下に述べる理由により上記の両国とも1年間を通じて有効な69CLC証書を発給することができなくなるため、問題が生じることになります。

パナマは92CLCを批准し、69CLCを廃棄することになりました。パナマの69CLCの廃棄は2000年5月11日に発効します。 マルタは今月中(1999年12月)に92CLCを批准し69CLC条約を廃棄する見通しです。 他方、69CLC証書を他の国籍船に対して発給する69CLC締約国を新たに見出すことは困難であることが判明しました。

IMO(国際海事機関)
先頃開催されたIMOの会議でこの問題が討議されました。 IMOは、69CLC締約国が、92CLC証書の所持船に対して69CLC証書の重複所持を要求しないよう求める決議を採択しました。 同決議は69CLC締約国に対し、92CLC証書を69CLCの要件を満たすものとして受け入れることを要請するものです。(別紙決議−Resolution A.899(21)−ご参照。)

IMOの決議の効果

1.92CLC締約国の国籍を有する船舶は、旗国の発給する92CLC証書のみを取得すればよく、同証書は69CLC締約国に寄港した場合にも、保険カバーの十分な証明として容認されるべきであること。

2.69CLC締約国の国籍を有する船舶は、旗国の発給する69CLC証書と92CLC締約国(英国等)が発給する1992CLC証書の取得が必要であること。

3.69CLC、92CLCの双方について非締約国である国籍を有する船舶は、92CLC証書を92CLC締約国(英国等)から取得すべきこと。 この証書は69CLC、92CLCいずれの締約国に寄港する場合にも、保険カバーの十分な証明として容認されるべきであること。

推奨措置
万一のトラブル予防のため、IMOの決議の写しを全対象船舶に備え置くことをお勧めします。 IMO決議は本特別回報に別紙1(Annex 1)として添付し、ご参考として69CLC締約国と92CLC締約国のリストを別紙2(Annex 2)として添付しておりますので、ご利用下さい。

以 上

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