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2013/11/25

第13-015号 第583回理事会結果のご報告

| by:企画部編集用

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第13-015号

2013年11月25日

 

組 合 員 各 位

 

第583回理事会結果のご報告

 

2013年11月25日(月)12時00分より、東京の海運クラブにおいて当組合の第583回理事会が開催されましたので、下記のとおり主要な決議内容をご報告申し上げます。

 

 

I. はじめに

 

国内外の景気回復の兆しに伴い、海運業界においても低迷期からの脱却が期待されておりますが、海運マーケットは未だ改善が見られず、組合員各位を取り巻く経営環境は依然として厳しい状況が続いております。このような厳しい環境下にもかかわらず、当組合には本年10月時点で内外航合わせて9,164万総トンの船舶にご加入いただいており、組合員各位のご支援に感謝申し上げます。

 

クレームの状況を見てみますと、外航船保険では、2012年度以降比較的良好な保険成績で推移しておりましたが、2013年度下期に入りやや増加傾向の兆しが見られます。また、国際P&Iグループの一員として支払分担の義務があるプールクレームは、2011、2012年度に続き、2013年度も現在のところ非常に高いレベルにあり、今後の動向を注視していく必要があります。他方、内航船保険については、2013年度下期に入り大型クレームの発生が報告されておりますが、組合員各位のご協力により、比較的安定した保険成績で推移しております。

 

一昨年、昨年の理事会では、円高・市況低迷等による組合員各位の非常に厳しい経営環境を念頭に置き、最低水準のGeneral Increaseと致しました。本年は、上記状況を踏まえ、理事会でご承認頂いた「新財務計画」の下での財務体質の強化に軸足を置かせていただき、以下II.に記載のとおり2014保険年度の保険料率及び過年度追加保険料・精算保険料を決定致しました。前段で申し上げましたとおり、組合員各位を取り巻く経営環境は依然厳しいものであることは十分に承知しておりますが、何卒格別のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

II. 理事会主要決定事項

 

1.  2014保険年度保険料率及び過年度追加保険料・精算保険料

 

各保険種目の来年度保険料率等については、以下のとおり決議されました。

 

1)外航船保険

 

a.  2014保険年度 保険料率

¨ 外航船保険の保険料率については7.5%のGeneral Increaseを行います。ただし、各組合員の保険成績による調整に加え、国際P&Iグループ再保険コスト(General Excess Loss Reinsurance Cost)に変動がある場合はそれに応じた調整を行います。

 

¨ 予想追加保険料率及び精算保険料率は、前払保険料に対しそれぞれ40%及び45%と致します。

 

¨ 米国領海及び排他的経済水域において、持続性重質油を貨物として積み又は揚げるタンカーについては、別途「米国航海割増保険料」のお支払いをお願い致します。

 

b.   過年度 追加保険料及び精算保険料

2010保険年度

当初予想していた40%の追加保険料に加え、10%の予定外追加保険料をお支払い頂いており、これ以上のご負担を願うことなくクローズすることと致します。

 

2011保険年度

    現況

当該保険年度の保険成績は、今後大幅な変動はないものと見込まれます。

    徴収率

当該保険年度の前払保険料に対して、当初予想していた40%の追加保険料を2013年1月にお支払い頂きました。これに伴い予想追加保険料率及び精算保険料率をそれぞれ0%及び5%に据え置くことと致します。

 

2012保険年度

① 現況

当該保険年度の保険成績は、今後大幅な変動はないものと見込まれます。

    徴収率

当該保険年度の前払い保険料に対して、当初予想どおり40%の追加保険料をご負担願うことと致します。これにより、予想追加保険料率及び精算保険料率をそれぞれ0%及び5%へ変更致します。

    支払期日

当該保険年度前払保険料に対する40%相当額を、2014年1月31日()を支払期日としてお支払い頂きます。

 

2013保険年度

当該保険年度の予想追加保険料率及び精算保険料率は、40%及び45%のままで変更はありません。

 

2)   用船者責任保険特約

2014保険年度 保険料率

用船者責任保険特約の保険料率については7.5%のGeneral Increaseを行います。

 

 

3)   FD&D特約

a.    2014保険年度 保険料率

 ¨ FD&D特約の保険料率については7.5%のGeneral Increaseを行います。

 ¨ 予想追加保険料率及び精算保険料率は、前払保険料に対しそれぞれ20%及び25%と致します。

 

 

b.    過年度 追加保険料及び精算保険料

2010保険年度

当初予想していた20%の追加保険料は、ご負担を願うことなくクローズすることと致します。

 

2011保険年度

当該年度の保険成績は安定して推移しており、予想追加保険料率及び精算保険料率は、それぞれ20%及び25%のまま据え置くことと致します。

 

2012保険年度

当該保険年度の予想追加保険料率及び精算保険料率は、それぞれ20%及び25%のまま据え置くことと致します。

 

2013保険年度

当該保険年度の予想追加保険料率及び精算保険料率は、それぞれ20%及び25%のままで変更ありません。

 

4)   内航船保険

2014保険年度 保険料率

内航船保険の保険料率については、「甲」、「乙」及び「丙」の現行料率を据え置きます。

 

2. 保険契約規定一部変更の件

 

2014年2月20日より保険契約規定の一部を変更することが決議されました。

 

第19条(船員に関する責任及び費用)第1項第6号(ロ)及び第4項第3号改定

本年8月20日付で発効した海事労働条約(MLC)に関し、組合発行の保険契約承諾証がMLC上の証明書類として締約国に受け入れられるよう、船員の送還費用に関するてん補について改定を行います。

 

第20条(船客に関する責任及び費用)第4項新設

船客賠償責任を規定するPLR/アテネ条約の下での船主責任、ブルーカード上の組合責任及び保険カバー限度額(20億ドル)の関係を明確化するため規定を新設します(新たな制度を導入するものではありません)。

 

なお、変更内容の詳細につきましては、2014年2月上旬に発行予定の特別回報にて改めてご案内申し上げます。

 

以上



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