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1997/09/26

No.252 港湾衛生検査 − ブラジルの諸港 −

| by:sysadmin
No.252
1997年09月26日


港湾衛生検査 − ブラジルの諸港 −
(ブラジル・サントス法務代理人からのサーキュラーより)

ブラジル港における港湾衛生検査は、日に日に厳しくなってきてなっており、船主は、Port HealthClearanceに関し、代理店から受けた指示に対して、特別の注意を払うよう船長に指導すべきである。


1)一般的にアフリカやマレーシアなど海外諸港やアマゾン川流域(北ブラジル)、そしてマラリア、黄熱病などの伝染病やエボラ出血熱などの感染症のおそれのある地域から来た船舶は、接岸の許可がでる前に、厳しい衛生検査や燻蒸を受けることが条件となっている。
港内に利用できる錨地のないSantosでは、この目的のため、港外の指定された錨地に停泊しなければならない。もちろん、天候が悪い時や海が多少荒れている時は、衛生局は外港まで出て行かないので、船舶が数日間の遅れを被るというような場合もある。乗組員全員が、有効な黄熱病の予防接種カードを所持していなければならず、もし所持していなければ罰金が科せられることになろう。


こうした検査は、SantosやRioやVitoriaで行われており、9月1日からはParanaguaでも始まる。SalvadorやRecifeなどの他港においても検査が行われていると思われ、前以って注意しておく必要がある。

2)多くの港、特にRio Grande、Itajai、Sao Franciso do Sul、そしてManausにおいて、PortHealthはその他の面でも厳しくなっていると報ぜられている。よって、船長は他種の検査がありえると承知しておく方が賢明であるだろう。更に、以下の点について注意を払うことが望ましい。
a)当局の訪船までは黄色い旗を常に掲げたままでいること。
b)着岸すると直ちにRat guardを取り付け、船舶が停泊中は、正しい位置に置いておくこと。
c)gangwayが降ろされるとすぐにSafety netを取り付けること。
d)衛生局に割り当てられる船室は、清潔で、十分に空調の効いた部屋であること。
e)薬箱は清潔で、整理されていること。そして、最も重要なことは、薬は「使用期限内」のものでなければならない。 このことは、また使い捨ての注射器にも当てはまる。
f)船の調理室は清潔にし、そしてその周りに食べ物を置きっぱなしにしていないこと。調理室の冷蔵庫の中は、開けた缶などの中に食べ物が残っていないようにする。全てのゴミは、プラスティックバックに入れ、ふたの付いた容器に収納すること。 肉を切るまな板は清潔であること。衛生局は、賞味期限が切れた食べ物を没収しているという報告がある。
g)衛生局は、船室が清潔であり、残り物の食べ物が周りになく、どのようなゴミもふたの付いたプラスティックバックの中に入れられているかどうかを見せるよう要求する可能性がある。
h)機関室では、すぐに耳栓を使用できるようにしておくこと。

我々が知っている限り、これらの要求が全ての港で実施されているわけではないが、事前通知がなくとも実施される可能性がある。
 

船が前記のものに従わない場合は罰金が科せられていると聞いている。しかしながら、そうした罰金が本当に合法的なものであるのか、また港湾衛生局は罰金を適用する資格のある当局であるのかどうかはについては、我々が後日調査し、お答えするつもりでいる。ところで、ボーイスカウトの標語はこの場合もあてはまる。即ち「備えあれ」である。
 
3)入国審査のため、船内にいる者は全て、自分が船員であるという事が示されている有効な船員手帳もしくはパスポートを所有していなければならない。罰金は、違反をしたどの人にも科せられるだろう。
4)manning regulationsに従い、manning scaleに記載されている各乗組員はSTCWのスタンプのある適切なcompetency/watchkeeping certificateを所持していなければならない。

以上


<日本船主責任相互保険組合>


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