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IG再保険

2017保険年度国際P&Iグループ(IG)再保険スキームについて

1.IG再保険スキームとは

P&I保険を提供するP&Iクラブは今日では英国を中心に世界中に存在しますが、その中でも主要な13のクラブによって国際P&Iグループ(International Group of P&I Clubs, IG)が設立されています。IG再保険スキームはIGの持つ主要な機能の一つであり、同スキームにより低廉なコストで高額な補償を提供することが可能になっています。当組合もIGのメンバーとしてIG再保険スキームに参加しています。

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2.IG再保険スキームの仕組み

2017保険年度のIG再保険スキームの基本構造は図1の通りです。

  • 10百万ドルまで
    クラブ保有額と称し、各クラブの自己負担となります。
  • 10百万ドルから80百万ドルまで
    プールと称し、IG加盟13クラブが各々の分担率に基づき分担します。なお、プール部分のうち30百万ドルから80百万ドルまではHydraというIGクラブが出資して設立した専用再保険会社に出再しています。
  • 80百万ドルから100百万ドルまで
    Hydraへ出再しています。
  • 100百万ドルから2,100百万ドルまで
    Lloyd’sを中心とする再保険マーケットで再保険を購入しています。1st Layerから3rd Layerに分かれており、各Layer毎に参加している再保険会社が異なります。(*2015PYからの3年間の複数年定額再保険料契約   **2016PYからの3年間の複数年定額再保険料契約  ***2017PYからの3年間の複数年定額再保険料契約) なお、1st Layerの内、一部はHydraに出再しています。
  • 2,100百万ドルから約8,029百万ドルまで
    オーバースピルと称し、IG全クラブで分担し、その資金は各クラブがメンバーに請求する分担金(オーバースピル保険料)により賄われます。なお、オーバースピルのうち、2,100百万ドルから3,100百万ドルの部分については再保険マーケットで再保険を購入しており、この部分については同再保険で賄われます。

なお、油濁損害については10億ドル、船客に係る責任は20億ドル、船客と船員の場合は30億ドルの上限が設定されています。

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3.IG再保険料率

IG再保険料はIGクラブに加入している全組合員に負担して頂きます。IGでは毎年再保険者との交渉により決定した再保険料総額に基づき船種毎の再保険料率を算定し発表しています。

2016保険年度及び2017保険年度の再保険料率は以下の通りです。

船種2016保険年度
再保険料率 (¢)
2017保険年度
再保険料率 (¢) 
 増減率
Dry Cargo Vessels45.37
 41.14 
 ▲ 9.32%
Dirty Tankers65.67
 59.55 ▲ 9.32%
Other Tankers28.16
 26.75 ▲ 5.01%
Passenger Vessels350.73
 333.19 ▲ 5.00%